*イタリア修行記*

2019年8月

東シチリア

今回はシチリア島の東側エリアに2週間滞在しての勉強でした。

ナス、トマト、ズッキーニ、パプリカ・・・シチリアの美味しい野菜たちが旬を迎え美味しい季節。

輝かしい太陽、澄んだ青い空、きらめく碧い海。
そんなシチリアで明るく陽気なマンマたちからたくさんの美味しいお料理を習ってきました。

詳細は

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2018年初夏

今回はローマとサルデーニャ島に来ています。

5月。
グリーンピースやソラマメ、アスパラなどが旬を迎え食卓も春爛漫。

イタリアの春も満喫しています。

サルデーニャはシチリアに次いで地中海で2番目に大きな島。
もともとはイタリア語とは違うサルド語を話し独自の文化を育んできた地域。
もちろん料理も独自の物が多く、たくさんの『初めて』を興味津々体験しています。
ローマは言わずと知れたカルボナーラやアマトリチャーナの故郷。
グアンチャーレ(豚ホホ肉の塩漬け)やペコリーノロマーノなどを使った美味しい郷土料理をたくさん習っています。
帰国後みなさんにご紹介するのを、私も楽しみにしています。

 

いくつもの丘に囲まれているローマ。それぞれの丘の上からはローマのいろいろな顏を見ることができます。

コロッセオ

旧アッピア街道
未だ車道として現役の部分も

2017年秋

久しぶりに秋のイタリアに来ています。

日本と同じ様に四季があり、海に囲まれ山があるイタリアでも秋はやっぱり美味しい季節!
今回は特に秋が美味しいトスカーナ州のフィレンツェとウンブリア州のトーディに来ています。

«Firenze/Toscana»

2016年冬

今回のイタリア修業は初めての冬。
真冬に冬の食材を使って冬に美味しい料理を習うため、ヴェネチア⇒フィレンツェ⇒ピエモンテと巡っています。

≪Piombino Dese/Venezia≫

今回の旅はロッサーナマンマのところから。
毎回必ず立ち寄りレッスンしてもらう大好きなマンマ。
ダンナ様のダニエレと、いつも心からの温かいおもてなしをしてくれるので、リラックスして過ごすことのできる私にとっては大切な場所です。
今はヴェネチア郊外に住む、もともとヴェネチア本島生まれの生粋なヴェネチアーナのロッサーナ。
ヴェネチア料理はもちろん、美味しいもの大好きなご夫婦なのでイタリア中の美味しいものをよく知っている(イタリアでは自分の地域以外の料理や食材については知らないというか興味のない人が多いんです…)ので、今はヴェネチア料理に限らずいろんな料理を習っています。

綺麗な野菜でしょ!
この野菜は『ラディッキオ・トレヴィーゾ・タルディーボ』という長たらしい名前ですが(笑)、ヴェネチアのあるヴェネト州の特産品、冬の代表的な野菜です。
東北でも作られているので仙台では手に入りやすいので、今回はちょうど旬に来られたのでこの野菜を使っ

たお料理と、パーティー向きのお料理とリクエストしてレッスンを受けてきました。

今回も美味しくって美しいお料理がいっぱいです!



これは全部ラディッキオを使った料理です。
チコリの仲間なのでほろ苦さが特徴の野菜。
火の通し方で苦さ加減や色が変わり、いろいろな料理で楽しむことができます。

 

 

 

 

これはラディッキオのトルテッローニ。
かわいい形でしょ。
チーズのソースでいただきました。

 

 

ヴェネチアの玄関口、メストレにある市場にお魚を買いに。
ここは新鮮な魚介や野菜が揃うので、ロッサーナは電車で30分掛かるのですがやっぱりここまで買いに来ます。
どこの国でも市場はやっぱり楽しい~!

≪Firenze≫

 

今回もまたフィレンツェに来ました。
この写真はフィレンツェのドゥオモ。
どんな時も美しい姿で迎えてくれます。
フィレンツェからはオリーブオイルソムリエ同期の友人と合流してのレッスンです。

フィレンツェには旧市街に2つの市場があります。
1つはドゥオモからもSMN駅(中央駅)からもほど近い中央市場。
もう一つが観光エリアからは少し東に外れたサンタンブロージョ市場。前者が観光客も多く訪れお土産にもなるようなキレイながら少しお値段お高めなのに対し、後者は地元の人達が多く訪れる庶民的な市場。フィレンツェでは必ず両方の市場を訪れて、それぞれで必要な食材を買いそろえています。
市場なので14:00には閉まってしまうため、レッスン後はほとんど時間がない・・・。でもレッスンは毎日・・・。
ってことで朝早起きしてレッスン前に市場での買い物からスタートするわけです。栗粉や松の実、ポルチーニやドライトマト、オリーブオイルなどなど。
小腹が空いたら市場の中のサルメリア(サラミや生ハム屋さん)で好みのサラミやハムやチーズをその場でスライスしてもらってパニーニに。
これがね~、美味しいんですよ♪
締めはもちろん市場のバールで立ち飲みカプチーノ。
あぁ~イタリアだ~と実感(笑)
中央市場の2Fは2年ぐらい前からフードコートになっていて、10:00~24:00まで毎日営業しています。これが観光客のつよーい味方。
日曜日でも、夜遅くにフィレンツェに到着しても、とりあえずここにくれば何か食べられる、これって日本じゃ別に珍しくもないっていうか当たりまえだけど、ヨーロッパでは案外難しかったりするんです。
連日レッスンだとお夕飯までなかなか食べられないんですが、それでもちょっぴりだけ小腹が空く。でもレストランに行ったらそれなりに頼まなくちゃ、ですが、ここなら気兼ねなくちょこっとつまむなんてことも可能で、ちょいとトスカーナ風のインゲン豆のスープを2人でシェアとビール、なんていうこともできちゃう、ほんとに便利なところです!

 

さて、今回もいつも必ずレッスンを受けているフィアンメッタマンマのところへ。
早い簡単美味しい!がモットーのマンマ。
本当にその通りの、イタリアマンマが作る家庭料理を教えてもらうことができます。
今回は日本でも簡単に手に入る魚を使った料理と豆を使った料理をリクエスト。

イタリアの塩ダラ、バッカラやサバ、レンズ豆や豚肉など、日本でも身近な食材を使って簡単美味しい~お料理ばかりです。
初めて訪問した時は4週間に渡りレッスンを受け、それからも渡伊する度に数回のレッスンを受け、習ったお料理も相当な数になります。
今回は事前にすでに習ったものリストを作ってお渡ししたのですが、なかなかの数。まだ習っていないお料理でこちらのリクエストに沿う物を探すのも一苦労かと思いますが、それでも「じゃぁ次回はこれやりましょうね!また来てね」と言ってもらえて、本当に嬉しいしありがたいです。
イタリアにこうして通うのは、お料理の勉強がもちろんなんですが、こうしてマンマ達に会えるのも大切で楽しみなことの1つです。

フィレンツェでは毎回必ず≪Il nido della civetta≫というアパートに泊まります。シニョーリア広場から徒歩すぐ、ドゥオモとポンテヴェッキオの間という最高の立地だけでなく、オーナーの純子さんの細やかな心配りの行き届いた可愛らしい居心地いいお部屋や設備のアパートで、毎回思わず「ただいま」って言ってしまいます(笑)
今回はオーナー純子さんのご紹介で、お料理上手なお友達シニョーラ、フィオラからもレッスンを受けました。この写真は試食ランチの始まる前。
軽めの前菜をツマミに食前酒アペリティーボをキッチンで。この日のレッスンは日曜日。日曜日には家族がみんな集ってお食事するのがイタリア流。みんなで楽しくおしゃべりしながらのお食事って、美味しさが何倍にもなりますよね~。

今回習ったお料理は伝統的な物から、フィオラのアレンジの効いたものまで多彩なラインナップ。
どれもこれも手早くあっという間に仕上げていきます。
パスタも手打ちなんですよ~。
ひよこ豆がたっぷりのスープに手打ちのパスタがよく絡んで美味しかった~。グラタンの様に見えるのはカリフラワーをペーストにしたオーブン焼きだし、白いペーストは実はナス!たっぷりのお野菜が隠れてます。

アペリティーボはキッチンでしたが、お食事はダイニングで。
いくつもの壁が本棚になっていて、それぞれにぎっしりと本が。
サンタンブロージョ市場にほど近い旧市街の古い建物ながら、一歩お部屋に入ると快適な空間が広がっているのはヨーロッパならでは。フィオラのお家は古いものとモダンな物が混在したセンスいいステキなお宅。
テーブルもとても素敵でした。

 

 

フィオラのレッスンの後は、翌朝のアスティへの移動に備えて、フィレンツェを発ちミラノで宿泊。
いつもミラノは空港でトランジットや、駅まで行ってそのまま電車で移動などなど、街へ降り立つことはなかったのですが、今回は久しぶりに街へ。
ドイツに住んでいた時以来です。
実はイタリアの中では珍しくあんまり好きな街じゃないのだけど、ドゥオモはやっぱりすごいなぁ。

 

いよいよ今回のハイライト、ピエモンテ州アスティ郊外にあるポルタコマーロ村に来ました。

ピエモンテ州南部、アルバを中心としたエリアはバローロ・バルバレスコなどイタリアを代表するワインの産地であるだけでなく、上質な白トリュフが穫れることでも知られています。
実は他にもヘーゼルナッツが特産で、丘陵地帯一面広がるワイン用のぶどう畑の隣にヘーゼルナッツの林があったりするんです。ちょうど今はお花の季節。ちょっとお花には見えないんですが、ゆらっとぶら下がっていました(笑)

これがヘーゼルナッツのお花。ちょうど咲いているところです。

このあと実がなって収穫は8月下旬ごろからとのこと。

2015年夏

今年もイタリア修業が始まっています。
久しぶりに夏のヨーロッパ。1年で一番日が長く、まだ暑すぎない初夏なので最高に気持ちのいい季節を満喫しています。
ヴェネチア⇒ボローニャ⇒フィレンツェ⇒ナポリの順で周ります。

«Piombino Dese/Venezia»

今はヴェネチアではなく、電車で40分ほどの郊外に住むロッサーナは生まれも育ちもヴェネチア本島の生粋のヴェネチアーナ。
毎年必ず訪れる、私にとってはイタリアのマンマです。
今まではいつもヴェネチア料理を習っていたのですが、今回は地域にこだわらずロッサーナの得意な物、好きな物を教えてもらいました。
が、まずはロッサーナとヴェネチアへ行ってプチ観光。迷路のような町に観光客がわんさかあふれ、数多くあるレストランも観光客向けの高いのにイマイチ残念な感じなところが多く、なかなか本物のヴェネチアに出会うのは難しいので、一度地元を知り尽くしたロッサーナとヴェネチアに来たいなと思っていたので今回は念願かないました!
とは言え午後からはレッスン。時間が短くてさらっとしか回れてないので、また次回!

ヴェネチア観光が先になっちゃいましたが、ちゃんと勉強もしていますよ(笑)
今回はいつもロッサーナが作っているお料理をいろいろ習いました。
1回はダンナさんダニエレの出身地フリウリの料理も習いました。
フリフリのあるフリフリ・ヴェネチアジュリア州はスロベニアとの国境にあり、海側がヴェネチアジュリア、山側がフリウリと2つの地域に分かれています。フリフリはオーストリア国境にも近いアルプスの麓。いろいろな食材が豊富にある地域ではないので、限られた食材でおいしく食べる工夫がいろいろみられます。
見た目の派手さは全然ないけれど、素朴で温かいお料理。ドイツ料理にも近いので懐かしくもありとてもおいしかったです。
その他の料理もすべて一般的に作られる家庭料理。特別な素材は使わないけれど簡単でおいしい料理ばかりでした。日本でみなさんにお披露目するのが楽しみです♪

ロッサーナとダニエレはイタリアでの家族です。
いつも本当に心からのおもてなしをしてくれるので、私もリラックスして楽しく滞在しています。
お別れはいつも寂しいですが、次回は日本の食材をいくつか持って行って一緒に日本の家庭料理を作る約束をしました。
再訪がまた楽しみです♪

 

 

≪Bologna≫

ボローニャは煉瓦つくりの古い建物が多く残る美しい街です。
ボローニャのあるエミリア・ロマーニャ州はパルマプロシュット、パルミジャーノ・レジャーノ、バルサミコ酢などイタリア料理には欠かせない重要な食材が特産で、ラグーボロネーゼ(ミートソース)、ラザニアなどもこの街の郷土料理、手打ちパスタの種類がとても多いのも特徴な美食のエリア。

今回は1日で手打ちパスタを10種類以上習いました。
今では生地を伸ばすのにはパスタマシンを使うところが多いですが、ボローニャでは麺棒を使って伸ばします。均一に形よく薄く伸ばすのはとても難しく鍛錬が必要です。
まだまだ私も練習しなくちゃです。
今回は基本の卵麺とトマトペーストで赤、ホウレン草で緑の麺も作りました。
中身を詰めるトルテローニやラビオリ、手で簡単に形成できる蝶の形のファルファッレ、溝がおいしいガルガネッリやリガトーニ、太麺でおいしいパッパルデッレやタリアテッレなどなど、10種類以上。
ソースは緑のガルガネッリに合わせてグリーンピースとパンチェッタのクリームソース、赤いファルファッレに合わせてサルシッチャとキノコのトマトクリーム、詰め物パスタには定番のバターサルビアの簡単でおいしいソースも。
レッスン前に市場で購入したリコッタや野菜たちはさすがに新鮮で、そのものの持つ素材力だけでシンプルな味付けでも深い味わいになるのはさすがです。
美食の街はやっぱり美味しかった!

«Firenze»

毎年一番長く滞在するフィレンツェですが、今年は1泊のみ。
なのでいつも行くマンマのレッスンも1回だけでしたが、今年も受けてきました。
たまたま滞在した日はフィレンツェの守護聖人サン・ジョバンニの祝日で、ミケランジェロ広場から上がる花火を満喫しました。
フィレンツェは本当に美しい街です。屋根のない美術館と言われていますが、納得の美しさ。毎回、朝マンマのお家に行くときに「あ~、なんて美しいんだろう」って呟いちゃいます。

久しぶりに夏のイタリア。
習うお料理も夏ならではがたくさん。
夏にぴったりなオレンジの味と香りが爽やかなサラダや、アスパラとリコッタのカネロニ、さくらんぼのトルタなどなど。
メインはターキー。
早い簡単美味しいがモットーのフィレンツェのマンマ。
今年も簡単美味しいメニューを教えていただけました。
あ、と言ってもカネロニは手打ちですよ~♪

«Napoli»

今年のイタリア、メインはナポリ。最後10日間をナポリで過ごしました。ナポリではずっと習いたかったマンマのレッスンを受けることが最大の目的。
ですが夏の南イタリア、そしてナポリはアマルフィ海岸観光の入り口。
いつもは移動日含め連日レッスンのみで帰国していましたが、今年はちょこっとバカンスも楽しみました。そしてナポリと言えば・・・そうPizza!実は私、日頃あまりPizzaは食べないんです。どうも食べ終わるまでに飽きてしまって。でもナポリのPizzaは特別。本当に美味しくてペロリと平らげます。今回も2回Pizzeriaに行って、ナポリの味を堪能しました。

ナポリではオリーブオイルソムリエ同期のお仲間と合流してレッスンを受けました。
マリーサマンマのお家は、ただいま2人のカワイイお孫ちゃん一家も同居中。とっても賑やかで家庭的な雰囲気で、まったりのんびり、まるで実家に帰ったかのような雰囲気の中進みます。
マリーサマンマはパレルモ出身で結婚してナポリに移り住んだ、生粋の南イタリア人。
もうおばあちゃんですが陽気で優しい、思い描く通りのイタリアマンマ。

教えてもらう料理は伝統的なナポリ料理。地中海の海の幸が美味しいのはもちろん、南イタリアはトマトやナス、ズッキーニといったイタリアを代表する野菜も美味しい地域。またナポリのあるカンパーニャ州はモッツァレラの原産地であるばかりでなく、硬質小麦の産地でもあるので美味しいパスタがいろいろある地域でもあります。
それぞれの食材の持つ素材力、味の濃さ、旨味や香りの強さ、食感のよさ、などが本当に素晴らしいので、あまり手を掛け過ぎず味付けもシンプルにその持ち味を上手く引き出す料理。イタリア家庭料理の真髄ですね。

作っているときは、「それだけでいいんだ」と思いますが、食べると「それだけがいいんだ!」に変わります。
南イタリアの輝く太陽、豊潤な大地や海、カラっとした気候。そういうすべてが育み作られる食材はなかなか日本で全く同じ物を揃えられませんが、日本人の魚介好きは南イタリア人に引けをとりませんからね(笑)、日本でも再現できるように工夫してみなさんにお届けしようと思っています。

ナポリから高速船で約40分のところにあるプロチダ島。
今回はそこに1泊と、ソレントに日帰りの小旅行をすることができました。
青い空、碧い海、輝く太陽。
可愛らしいカラフルな家が山肌を重なり合うように建ち並ぶ小さな漁港。
週末にはナポリから多くの人が泳ぎに訪れる、のんびりした美しい島です。
ソレントはアマルフィ海岸の入り口の街。迷路のように小さな路地が入り組んだ旧市街には覗いて楽しいお土産屋さんやレストランが軒を連ね、海を臨む高台にはリゾートホテルが建ち並びます。旧市街の崖下は美しい海とプライベートビーチが広がり、ここを拠点に数日を過ごし、気が向いたらアマルフィ海岸の別の街や沖に浮かぶ島々に足を延ばすにはもってこいの街でした。いつかそんな旅をしたいなぁ。

いつもは連日のレッスンで外食する余裕がないのですが、今年はそんなこんなで外食する機会もありました。イタリアは家庭料理もさることながら、レストランの食事も美味しいし楽しみの1つですからね、今年は海を見ながら美味しい料理を食べるなんてことまでできました!左の写真は外食で食べた料理たち。
イタリアではお高級なリストランテに入らない限り、見た目マンマの家庭料理と全く変わらないですね(笑) でも私はイタリアの本当に美味しい物はこういう料理にあると思っているので、高級店や日本にも支店があるような有名店よりもむしろ地元の美味しい食材を使ったカジュアルなトラットリアに入るのが楽しみです。

こうして今年のイタリア修業も無事に終わり、先日帰国しました。今回もたくさんの再会や出会いがあり、美味しい料理もいろいろ習うことができ充実した滞在となりました。
イタリアで体験したさまざまなこと、料理にまつわるいろいろな背景など交えつつ覚えてきた美味しい料理たちをみなさんに日本でお披露目できることが嬉しくもあり楽しみでもあり、楽しく美味しいレッスンになるようにこれからもがんばります!
↑の写真はソレントです。街路樹のオレンジが鈴なりで美味しそう~。

2014年秋

今年のイタリア修行が始まりました。
長靴の形をしたイタリアの踵の部分にあたるプーリア州にあるレッチェからスタート。
フィレンツェ⇒パルマ⇒ヴェネチア郊外と続いていきます。

≪Lecce≫

レッチェは踵の部分の先っぽに近い部分にあるバロック様式の美しい街です。
南イタリアは交通の便が悪く、なかなか行きにくいので今までレッスンを受けたことはなかったのですが、今回ようやくプーリア料理を習うことができました。

まずはシェフのルイージとのレッスン。料理学校の先生でもあるルイージからはプーリア料理はもちろん、南イタリア全般の料理を伝統的な手法で丁寧に、そして現役のシェフらしい美しい盛り付けで教えてもらえます。
いかにも南イタリア的な大きな体、明るい性格ながら、料理への真摯な姿勢、繊細さ、とても勉強になりました。

後半はマンマからプーリアの伝統郷土料理を学びました。
本物のプーリア料理を学べるのは貴重な体験。
”プーリアならでは”をたくさん学ぶことができました。

これは日本でもおなじみオレキエッテ。1つづつナイフで成形していきます。帽子の様な形にするのは、最初なかなか難しかったのですが、慣れるとなかなかの出来!
マンマからもお褒めのお言葉をいただきました。

オレキエッテに合わせるのはチーマ・ディ・ラーパ。
プーリアの伝統的な冬野菜の一つ。
苦みがあるので日本ではよく菜の花で代用される野菜です。
オレキエッテとの組み合わせはプーリアの代表的な料理の1つ。
クタクタになるまで茹でると具材ではなくソースとなり、生パスタはそのソースのよく吸い取り、本当に美味しくなります。
日本では手に入らない野菜なので、簡単に手に入るブロッコリーも合わせて作ってくれました。
左がブロッコリー、右がチーマ・ディ・ラーパ。

 

もう1つ郷土パスタのカヴァテッリ。
パッと見、虫みたいですが(;'∀')、しっかりとした食感で小麦の味も味わえ、溝にソースがよく絡むのでとっても美味。
これも1つづつ手で成形していきます。
合わせたのはムール貝と白インゲンのソース。プーリアは海がたくさんあり、新鮮な魚介が多く手に入ります。このムール貝も生で食べられる新鮮さ!!!
もちろんソースにすると美味しいです~!!!

写真右が今回レッスンを受けたマンマ ロザリア。
陽気で明るく優しいマンマ。
 本物の心からのおもてなしを受け、毎日本当に楽しく美味しいレッスンでした。
3人姉妹のロザリア、実はみなさん地元でも有名なパスタ名人。
写真左はお姉さん。お二人からパスタを習うことができて、本当にラッキーでした♪

≪Firenze≫

Firenzeに入っています。
何度来ても、いつ見ても美しい街並みのFirenze。
屋根のない美術館と言われるほど町全体が美術館級の美しさではありますが、とにかく人が多い・・・。
と言ってもほとんどが観光客ですが。
この写真はドゥオモです。何度見てもため息ものです。

これはポンテ・ヴェッキオ。
夜はライトアップされてひときわ美しいです。
ここ数日夏ような気候のFirenze。
夜の散歩も街の表情が変わって楽しめます。

Firenzeのマンマとのレッスンも始まっています。
早い・簡単・美味しい!がモットーのマンマの料理はイタリア家庭料理の代表みたいな感じで、日本でも簡単に作れるものが多くあります。
 私のレッスンの登場回数もNo,1!!!
毎年必ずレッスンを受けに来ています。

これはカルチョーフィ、日本ではアーティチョークと呼ばれる野菜。
イタリアでは冬から春にかけてよく食べられるものです。
アクが強い野菜独特の香りがあり、リゾットやパスタ、オイル漬け、肉詰めなどにして美味しく食べられます。
今回はFrittata di carciofiにしてもらいました。Frittataというのはイタリア風のオムレツ。カルチョーフィの香りと食感を卵が優しく包み込んでとても美味しくて大好きな料理です。
日本で美味しいカルチョーフィがなかなか手に入らないのがとてもとても残念です・・・。

日曜日はレッスンがお休みだったので、フィレンツェから北へ行った山間の小さな村Marradiで開催されていた栗祭りへ行ってきました。
薪で焼かれる焼き栗は素朴ながらやさしい味わいで止まらなくなるおいしさです。さっぱりとした赤ワインとよく合います。
写真左側の2枚は栗を焼いているところ。ドラムの中に栗が入っていて下から薪で焼くのですが、焦げ付かせないためにハンドルを回して中の栗をかき混ぜます。見ていたら「回してみなよ!」と声を掛けてもらい挑戦しましたが、重いし暑いし重労働です。
栗焼きのおじちゃんは体中灰をいっぱい浴びながらおいしい栗を焼いてくれています。
栗や栗粉を使ったお菓子がたくさん売られているほか、地元の特産品やワインなどの屋台もたくさん出ていました。
この時期田舎ではいろいろな収穫祭が開催されています。そんなお祭りを回ってみるのもイタリアの楽しみ方の1つかもしれません。

再びマンマレッスン。
この濃い緑の野菜はCavolo nero。
日本では黒キャベツと言われる野菜です。イタリアでは冬野菜としてスープや付け合わせで食べられます。
今回はSuppa di fagioli con cavolo nero
白インゲン豆のスープに入れました。冬のトスカーナを代表する料理の1つです。
日本ではなかなか手に入らない黒キャベツですが、去年の冬仙台朝市で売っているのを見かけたので作れる・・・かも。ただ株売りではなくて葉っぱ数枚で1パックだったので・・・お高いかなぁ~(涙)

フィレンツェのマンマとのレッスンも終わりです。
トスカーナを中心としたイタリア全般の家庭料理が学べます。
手数も食材もシンプルながら美味しいのはさすがマンマ。
簡単で美味しく体にもいいのは家庭料理の神髄ですよね。
今年もたくさんの美味しいに出会えました。

最後のレッスンでリクエストしたのはやっぱりカルチョーフィ(アーティチョーク)。
美味しいカルチョーフィはイタリアでしか食べられないので、つい。
セモリナ粉を練り上げてタリアテッレを作り、カルチョーフィと合わせました。

←作り立てのタリアテッレ。
生パスタはやっぱり美味しいです。

フィレンツェのマンマは元貴族出身の美しいフィオレンティーナ。
今でもおキレイですが、若かりし頃はモデルか女優かっていう美貌でした。
美への感性は衰えることはなく、写真を一緒にとお願いしても「こんな状態じゃイヤよ~」と料理が終わってお化粧が崩れているのを気にして(と言っても全然おキレイなんですけどね)断固拒否(笑)
仕方なくこれは去年の写真です(笑)
「また来てくれるわよね?」と言っていただき再会を約束してお別れしました。
必ずまた来ます!

今回はフィレンツェの丘の上のお家でお料理好きなシニョーラからもお料理を教わりました。いつものレッスンとは違う雰囲気でしたが(笑)トスカーナらしいお肉を使った料理をいろいろ教わることができました。

≪Parma≫

パルマのメリー先生は去年もレッスンを受け今年が2回目となります。
メリー先生の美しいオリジナリティーあふれるお料理は、簡単ながらいい素材を使って的確な調理で本当に美味しいものばかりです。
ちょっとした工夫があちこちに散らばっていて勉強になります。
今回のお料理もとてもとてーも美味しかったです♪
プーリア出身のマンマなので、楽しいおしゃべりも尽きず、楽し美味しなヒトトキです。

≪Piombino Dese/Venezia≫

生粋なヴェネチアーナのロッサーナのところへも毎年通っています。
去年と今年はご自宅にホームステイさせていただきながらみっちりレッスンを受けました。
ロッサーナのご自宅は本当にステキ♪
古いアンティークやモダンなもの、アジアンまでいろいろ置かれているそれぞれの物がピッタリ合わさってステキな空間を作り出しています。
今年からはキッチンも新しくなってすごく使いやすくなっていました。
それからテーブルコーディネートがいつもとても美しいんです。
日本人ではなかなか思いつかない色の組み合わせや、大胆な柄使いながらいつもとても洗練された美しいテーブルになるんです。ロッサーナのテーブルを見るようになってから、私もテーブルに季節感や料理との組み合わせなどを気を付けるようになり、それからはテーブルコーディネートもよく褒めていただけるようになりました。本当にいろいろなことを学べるマンマなんです。
ダンナ様のダニエレとのコンビネーションも絶妙で、いつも楽しく温かい雰囲気でくつろいでいられます。

まるで美術館のようなロッサーナのお家。
今年も後半は岡山で10年以上お料理教室を主宰されている大先輩とご一緒させていただきました。

ロッサーナからはヴェネチア料理を習います。
ヴェネチアは場所柄ユダヤのゲットーが今でも残っているのですが、料理にもユダヤの特徴が色濃く残っているものも多く、スパイスが使われたりします。
同じ魚介でも全く違う風味になるので面白いです。
写真を見ると普通に(?)イタリアンの味に思えるかもしれませんが、実は素材や風味にヴェネチアの要素が詰まってるんです。
今年も美味しいお料理をたくさん習ってきました!
一番上の写真はレッスンが終わってPUBへビールを飲みに行った時のもの。
レッスンだけじゃなくて、温かいおもてなしをしてくれる、イタリアでのファミリーです♪

こうして今年のイタリア料理修業が無事終了し、昨日帰国しました。
今回は南から北まで大移動しながらのレッスンでしたが、お陰でいろいろな場所のいろいろな食材や料理法で幅広い料理を学ぶことができました。
これからのレッスンに役立ちそうなメニューがたくさん!
みなさま、どうぞ楽しみにしていてくださいね♪
レッスン以外の美味しいものはブログの方にあげていきますので、どうぞそちらもご覧ください。
イタリアの美味しいものがいっぱいですよ~。

2013年秋

イタリアにも日本と同じように四季があり、季節ごとに美味しい旬ものがある国です。
そしてイタリアも秋は美味しい季節。
2013年はそんな秋から初冬にかけて美味しいものを使ったレシピを勉強してきました。
後半はトスカーナの北西に位置するルッカLuccaという町の郊外にある料理学校に1週間の短期で参加、イタリアを代表するシェフやジビエ料理を得意とるす地元のシェフなど、現役のシェフから直接指導を受ける機会を得ました。
かつてレストランの厨房で腕を振るっていたマンマ達からは、家庭用にアレンジした素朴ながら簡単で美味しいそれぞれの地域の伝統料理を、現役シェフからは美味しい上に斬新でエレガントな料理の、素材の組み合わせや美しい盛り付けへのアイディアなど、それぞれをバランスよく学ぶことができ、実りの多い毎日でした。
そして秋のイタリアはやっぱり美味しかった!!!!!

"Parma"