*イタリア家庭料理レッスン*

2021年12月~

2022年5月のレッスン

2022年3月のレッスン

3月のレッスンでは春らしい食材を使ったお料理と、久しぶりにイチゴたっぷりの春のドルチェもご紹介しました。

テーブルはイチゴのドルチェに合わせて赤と白で。
お花は少し季節先取りでコデマリを飾りました。

*Primo*
Spaghetti con cima di rapa e bianchetti
~菜の花と白魚のスパゲッティ~
旬の菜の花と白魚を合わせて春のパスタに。
菜の花はくったりと柔らかく茹でることで緑黄色野菜特有のコクやうま味だけでなくぐぐっと甘くなり、白魚から出るお出汁たっぷりの極上ソースとなります。パスタにもソースのうま味をしっかり吸わせる裏技をご紹介、少ない食材でもびっくりする味わいやうま味の深いお味に仕上がります。
菜の花や白魚が手に入らない時の代用品もいくつかご紹介したので、季節が変わってもお楽しみいただけます。
*Secondo*
Cotoletto di maiale ripieno formaggio
~チーズを挟んだイタリア風カツレツ~
今回は豚ひれ肉の間にイタリアのチーズ、カチョカヴァッロを破さんで揚げるのではなくオーブン焼きにして仕上げる方法でご紹介しました。
衣は極細引きのイタリアのパン粉なのでオーブンで焼いてもべちょっとならずにサクッと、また本当に少ない油で済むので軽やかに仕上がります。
ご自宅で揚げ物はなかなか・・・という方でも簡単で失敗知らず、また油の摂取を控えたい方でもカツレツが食べられるということもあり、とても喜んでいただけました。
日本では手に入らないイタリアの極細引きのパン粉ですが、イタリアのと全く同じ物が作れる方法もご紹介しましたので、ご自宅でも同じように作っていただけると思います。

*Dolce*

Zucotto alle fragole
~イチゴのズコット~

ズコットはドーム型をしたスポンジとクリームで作るドルチェですが、今回はイチゴをたっぷりと使った春バージョンでご紹介しました。

生地はスポンジではなくティラミスを作るのに使うサヴォイアルディにすることで簡単に手軽に作ることができます。

クリームはマスカルポーネと生クリームを合わせることでミルク感たっぷりでコクがあるのに重くない絶妙な配分で仕上げました。
中にもイチゴが入っているので本当にたっぷり。

見ためも華やかで美しく、誰もが大好きなイチゴたっぷりケーキ、皆さんにも大好評でご家族にも喜んでいただけたとのご報告をたくさんいただきました。
他に合う果物や、伝統的なズコットの作り方もお伝えしたので、いろいろな味で楽しんでいただけることと思います。

 

今月のメニュー。

テーブルに合わせて赤と白で。

 

ウェルカムティーもドルチェに合わせてメイプルストロベリーティーをお出ししました。

 

コデマリ。

モコモコしたかわいいお花は今月のテーブルにピッタリでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年1月のレッスン

今回のお料理は冬に嬉しいコックリとしたお味のお料理をご紹介しました。

 

テーブルは新しい年を華やかながらシックに彩る、深紅とグレーの組み合わせで。お花は白い春のお花を集めて少しだけ季節を先取り。

*Antipasto*
Panna cotta salata al cavolfiori

~カリフラワーのパンナコッタ~

今回ご紹介した前菜はパンナコッタ。と言っても甘くはありません。
今回は旬野菜のカリフラワーを入れ込みパルミジャーノも入った旨みたっぷりのパンナコッタ。
でもその分ドルチェより牛乳の配分を増やしコクはあるけれど軽やかな仕上がりにしました。
カリフラワー以外にもそれぞれの季節で合うお野菜がたくさん!
1年中楽しんでいただけるようにいろいろご紹介しました。
華やかに仕上がるので、おもてなしの前菜をしてもぴったりです。

*Primo*

Pasta con salsiccia e cipolle rosse

~サルシッチャと赤玉ねぎのパスタ~

サルシッチャとはイタリアの生ソーセージのこと。イタリアでは皮から中身を取り出し旨みとコクたっぷりの粗挽き肉としてお料理に多用します。今回は赤玉ねぎと合わせたパスタをご紹介しました。
サルシッチャは日本ではどこででも買えるものではありませんのでお肉屋さんで粗挽きに挽かれた豚ひき肉で代用しますが、粗挽き肉なので食感、存在感、豚肉の味わい、コク・・・普通のひき肉とは全く違います。
さらにフェンネルシードを使うことでサルシッチャの旨みにぐぐっと近づきます。普通の玉ねぎに比べ甘みが強くエグミの少ない赤玉ねぎを合わせじっくり炒めることでさらなるコクと甘みが加わり、少ない材料、簡単な手順なのに深い味わいの美味しいパスタに仕上がります。
日本のレストランではなかなかお目に掛からないパスタですが、イタリアの家庭料理らしい簡単ながら旨みたっぷりな1皿です。
合わせるパスタは存在感があればショートでもロングでも。
レッスンでもペンネ、カサレッチェ、ファルファッレ、フジッリ、リングイネや太めのスパゲッティの中から選んでいただき作りました。
(写真はリングイネです)

 

*Secondo*
Tortino di carne macinato e patate

~ひき肉とジャガイモのオーブン焼き~

ひき肉とジャガイモとチーズ。
間違いのない組み合わせをオーブン焼きに。
1番下にはマッシュポテト、間にはローズマリーの香りが美味しいラグービアンコとモッツァレラ、

そして上にはスライスしたジャガイモを。マッシュポテトは溶け込んだバターのコクやラグーの旨みも吸い込んでしっとりと濃厚、上のスライスはジャガイモそのままの味とほっくりとした食感、上のパルミジャーノとパン粉の芳ばしさ、2種類の美味しさが楽しめます。ラグーは簡単時短バージョンですがとっても美味しい。ジャガイモと最高の組み合わせ。
どなたにも喜んでいただけるお料理に仕上がります。

 

 

 

 

 

 

*Dolce*
Madeleine al cioccolato

~チョコマドレーヌ~

今月はチョコレートのマドレーヌをお持ち帰りいただきました。

ココア生地にさらにチョコチップも加えたWチョコレート。
しっとりとした食感とチョコレートが濃厚なマドレーヌです。

 

テーブルのお花は白い春のお花を集めたブーケを。
チューリップ、スイートピー、シロツメクサ、ナズナ。

ほんの少し春を先取りです。

ウェルカムティーにはレモンジンガーティーを。
ハイビスカス、レモンピール、レモングラス、オレンジピールなどが入っていて免疫力UPに効果があると言われています。
ウィルスや寒さに負けないよう、このお茶を選びました。

アンティパストに使った黒い小皿は沖縄やちむんのお皿。
この作家さんの食器は行く度に少しずつ揃えている大好きなお皿。
和洋どちらにも合い、美し光沢を持つ黒がキリッとテーブルを引き締めてくれます。

 

 

 

2021年12月のレッスン

クリスマスレッスン

今年のクリスマスレッスンは東北の旬の食材をたっぷり使った魚介のお料理をご紹介しました。
日本ではクリスマスと言えばチキンを始めお肉料理のイメージが強いと思うのですが、イタリアではイヴには魚介料理、クリスマス当日はお肉料理を食べる習慣があります。
東北ならではの冬の味をたっぷり盛り込んでクリスマスの食卓と華やかに美味しく彩ってくれる、そんなお料理です。

今年のテーブルは雪の積もったヨーロッパの森をイメージして、白とシルバーで統一しました。

 

*Antipasto*
Gratin di pere e goegonzola 
~洋ナシとゴルゴンゾーラのグラタン~

洋ナシ、ゴルゴンゾーラ、くるみ、はちみつ。イタリアでは大定番のゴールデンカルテットを1皿にまとめたグラタン。洋ナシのトロリとした甘さと華やかな香りに、ゴルゴンゾーラの塩みと独特の香りが本当によく合います。

今回はアクセントにパンチェッタとベシャメルの代わりにモッツァレラを挟み、底には薄く切ったバゲットを敷いてより前菜らしく。仕上げにはカリっとした食感と香ばしい香りのクルミとさらなるコクを足してくれるはちみつをひと回し。
甘みとコクと香りが華やかな1品に仕上がりシャンパンとの相性は抜群。クリスマスの乾杯を華やかに彩ってくれるお料理です。

今回はクリスマスなのでストウブのココットを使って1人1皿の小さいポーションで作りましたが、大人数のパーティーではタルト皿で焼くこともできます。

 

洋ナシの一大産地である山形県。
お陰で仙台ではこの時期もっとも身近な果物の1つ。こちらに来てからは料理に、ドルチェにいろいろ楽しめるようになりました。まだまだ日本ではお料理に使うことは少ない洋ナシ、イタリア料理でもっと楽しんでいただけたらと毎年この季節にご紹介しています。

*Primo*

Spaghetti  con ostriche e prezzemolo giaponese

~牡蠣と芹のスパゲッティ~
どちらも宮城の冬の食卓に欠かせない大切な食材である牡蠣と芹。今回はそんな宮城ならではの冬限定パスタをご紹介しました。
牡蠣はもちろん塩竈や東松島のもの、芹は仙台芹を使っています。

牡蠣と芹の相性のいいことはもちろん、牡蠣の旨みをたっぷり絡め吸い込んだパスタの美味しいこと!
大きな牡蠣の身はぶりんぶりん。その食べ応えを残しつつ、オイルにもしっかり牡蠣の旨みが移るように工夫とひと手間を加え牡蠣の美味しさを存分に楽しめるレシピです。
宮城県民でよかったなぁと思えます(笑)

 

*Secondo*
Merluzzo in padella con pure di topinambur

~鱈のソテー 菊芋のピュレ~

冬の市場にはどーんと大きな丸まる1匹の鱈がいくつも並べられるほど、宮城の冬の代表格なお魚の1つ。今回は鱈をソテーにして、冬になると店頭にならぶ菊芋をピュレにして添えました。ヨーロッパ、特にフランスや北イタリアではポピュラーな菊芋、日本ではまだまだ馴染みの薄いお野菜ですが、仙台では冬になると普通に店頭に並びます。と言ってもそうなったのはここ数年とのことで、よく見かけるけれどどう調理したらいいのか分からないし食べたこともない・・・という生徒さんがほとんどでした。

菊芋はシャキシャキした食感と優しい甘み、ほんのりゴボウの様な香りが特徴で、ピュレにすることで菊芋の美味しい特徴が生かされ鱈とも相性抜群です。
トマトは焼くことで青臭さが消え甘みを増し他の食材と味が馴染みます。

オリーブを散らしハーブを添え、味にも見た目にもアクセントを加え、クリスマスの食卓にふさわしい美しい盛り付けでご紹介しました。

 

*Dolce*

Panna cotta al sesamo nero
~黒ごまのパンナコッタ~

今回はテーブルの色合いに合わせた黒ごまのパンナコッタをお持ち帰りいただきました。
黒ごまの香りとコクが濃厚なパンナコッタ。美味しさの説明はいらないですね(笑)

 

 

 

 

ヒマラヤ杉やドイツトウヒのぼっくりは近所の森で拾った仙台産(?)ですが、ヨーロッパの森のイメージに一役買ってくれています。

シックだけど煌びやかな雰囲気で生徒さんにもとても喜んでいただけました。

お料理を華やかに引き立ててくれるクリスマス用の特別なお皿たち。

今月のメニュー

 

ウェルカムティーにはカモミールをベースにレモングラスやミントなどにバニラの香りが加わったハーブティーをお出ししました。

甘い香りと爽やかさが相まってとても喜んでいただきました。